絵本についてのまとめ、第二弾です。
いざ絵本を選ぶとなったとき、どんなことに気を付けて選べばいいのでしょうか。
これに関してはいろいろことが言われていますが、
正直わかったような、わからないような感じがするので
私なりの解釈とともに、まとめてみます。
絵本を構成する、絵・言葉・ストーリー(テーマ) にわけて、まとめます。
<絵>
・色がきれい
・丁寧に描写され、無駄のない絵
・絵を見ただけでストーリーがわかる
・子どもにとっての現実性のある絵
・明るく、楽しく、子どもにもよくわかる絵
・芸術的にすぐれた絵
こんな絵がいいといわれています。
ではいったいどんな絵がそんな絵なのか・・。それがわかれば苦労しません。
でも一番確実なのは、「写実的な絵」です。
写実的な絵のものはいわゆる「かわいい」絵本ではないので、
私も子どもができるまでは手に取ったことはありませんでした。
でも実際そういった絵本を娘に読んでみると、
実際に見たことのあるものだとわかるので、娘の反応が大きいのです。
たとえば
いちご (幼児絵本シリーズ)
ちいさなねこ(こどものとも絵本)
などがあります。
もうひとつは、「躍動感のある絵」です。
絵本を読んでいると、登場するものがあたかも動いているような感じがするときがあります。
それは、必ずしも写実的とか明るい絵には限らないのですが
そのものの特徴をよくとらえているということだと思います。
たとえば
かもさんおとおり (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
かしこいビル (世界こども図書館A)
などがあります。
<言葉>
・主語-述語のあるきれいな文章
・声に出して読んでみたときにリズミカル
・オリジナリティのある表現
・簡単な言葉ばかりでなく、子どもにとって未知の言葉もあるほうがよい
言葉に関してはこんなことがいわれていますが、これもまた
わかったようなわからないような。
私のいたった結論は、まず「声に出して読んでみること」です。
図書館でも本屋さんでも、絵本を選ぶときは声に出してみます。
(不可能なら心の中で音読します。)
そうすると、自分が読んでいて心地よいかどうかわかります。
そのあたりの基準はもしかすると個人的なものかもしれません。
私が声に出して読んでみて気持ちいいと感じたものには
こぐまちゃんのうんてんしゅ (こぐまちゃんえほん)
などがあります。
またもうひとつには、「子供に覚えてほしいきれいな言葉」という結論にいたりました。
日常生活では私自身きれいとはいえない言葉で話しています。
ですが絵本には、子どもにお手本としてほしいような言葉があふれています。
たとえば私の好きな『おさじさん』という絵本には、
「こんにちは」「おいしい」「だいすき」などのきれいな言葉が盛り込まれています。
おさじさん (松谷みよ子あかちゃんの本)
<ストーリー(テーマ)>
・読後感がよいもの
・小さい子どもにとっては、大冒険でなくても、当たり前の一日を描いた絵本がよい
・子どもの願望に応えられるような絵本
・仲間と協力して困難を乗り越える内容の絵本
1冊でこのすべてを満たすのはなかなか難しいですし、これにあてはまらなくても
面白く、子どもが楽しめるものはたくさんあります。
また、赤ちゃん絵本にはストーリーのないものが多く、ストーリーを楽しめるのは
2歳ごろからといわれています。
私のおすすめは、
ラチとらいおん (世界傑作絵本シリーズ―ハンガリーの絵本)
です。
主人公のラチがどんどん強くなっていく様子に、子どもは自分を重ね合わせ、
勇気づけられるのではないでしょうか。
らいおんは茶目っ気たっぷりで、楽しさも忘れていない絵本です。
<さらに>
・物語と絵の調和のあるもの
ということがよく言われます。
しかし私自身物語と絵が調和していないものを判断できるほど、目が肥えていません。
ですが気を付けたいのは、昔話絵本です。
昔話絵本は数多く出版されており、そのなかには
ストーリーが省略されたり、日本の昔話なのに現代のアニメ調の絵のものなどがあります。
昔話絵本を選ぶときは、もともとの物語がしっかり描かれ、その雰囲気をよく表したものを選びましょう。
たとえば下記のものは、しっかりと厳選された言葉と、雰囲気をよく伝える絵で描かれています。
ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)
今回は、年齢に関係なく、一般的な「よい絵本」についてまとめてみました。
ですが実際には、自分の子どもの年齢に応じて、どんなものを読めばいいのか
迷うことも多いと思います。
次回は、各年齢にあった、絵本の選び方についてまとめます。
★このページの内容を書くのに参考にした本の一覧は、下記のページにまとめて紹介しています。
http://flowerkayoko.blogspot.jp/2012/04/blog-post_24.html
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