2014年12月29日月曜日

『雪のひとひら』 ポール・ギャリコ

雪のひとひら (新潮文庫)
雪のひとひら (新潮文庫)


装丁借りしてしまった本。
各ページにふんだんに描かれた挿絵が贅沢で、いい味。

雪のひとひら(性別は女性)の一生が本人の視点で描かれるのだが、合間で展開される哲学的思考といい、静かで穏やかな情景の数々といい、「うっとり」できる要素が満載の本。

雪のひとひらは幾多の試練や楽しい日々を通り抜ける中、伴侶にも出会い子供も設け、それは人の一生となんら変わらない様子。

その自分のおかれた境遇を、その時々で客観的にみつめる雪のひとひらを通じて、人間の普遍的な悩みやそれを克服する様子が描かれている。

「葉っぱのフレディ」と同じ系譜の本かな?

葉っぱのフレディ―いのちの旅
葉っぱのフレディ―いのちの旅




『デッドライン仕事術』 吉越 浩一郎


デッドライン仕事術 (祥伝社黄金文庫)
デッドライン仕事術 (祥伝社黄金文庫)
 

夫は私と読書傾向が全然違うが、たまにすすめてくれるものを読むとそれはそれで面白い。
今回読んだこれも、仕事の志気をあげるのによい本だった。

要旨は、下記2つの点にしぼられる。
  • 1日の仕事に締め切りを設ける(=残業をしない)
  • 各仕事の締め切りを確実に儲ける(できれば翌日、長くても1週間)

この方はトリンプの社長として上記のことを社員に実践させ、その結果業務時間は減る一方で増収増益となったとのこと。

そのための具体策としておもしろかったのは

  • 「がんばるタイム」として、会話や電話をいっさいせず集中して仕事をする時間を設ける(12:30-14:30の2時間)

また考え方としては、社員同士での「目標」や「情報」を共有が重視されていて納得。
それらが共有されていないとスタート地点が違い、コミュニケーション不全に陥りやすいという。

自分が現状できることは自分で自分を管理することくらいだけど、意識的にやってみたい。





2014年12月23日火曜日

『ケストナー―ナチスに抵抗し続けた作家』クラウス・コルドン著

好きな児童文学作家、エーリヒ・ケストナーの伝記を近所の図書館で見つけて読んだ。

ケストナー―ナチスに抵抗し続けた作家
ケストナー―ナチスに抵抗し続けた作家

こんな批判精神のある人で、児童文学はむしろ人にすすめられて始めたもので、もともと評論とか詩とかを書いていた人だった(詩の位置付けが今の日本とかと少し違う感じ)とか、第二次世界大戦中にも反政府ながら亡命せず母国に残り続けた作家だったとかを知って、驚いた。

これから作品を読むときも読む目がかわりそう。
大人向けの作品もいろいろ読んでみたくなった。

あと伝記ってあまり読んだことがなかったけど、その人物だけでなく背景についても頭に入ってくる。面白かった。

職場の大学図書館で書架整理してたときも伝記の棚は動きが少ないなと思ってたが、大学生とかのときに読むと知見がひろがるだろな。

2014年12月20日土曜日

絵本持ち寄り会

今日は絵本サークルの絵本持ち寄り会、大人5人+こども7人でした。

集まった絵本↓


季節感のある絵本が集まり、今回はわりとおちついて4冊よめました。
そのあとこれからの予定、お菓子の家作る?とか、おでかけ企画?とかいろいろ話せてよかったです。

自分が持参したのはこれで、絵がかわいいのとお話がおもしろくすごく気に入って、古本屋さんで買ったものです。


ほかにこれも面白かったです。

「ゆきのひのどうぶつえん」

絵本を選ぶ目を養いたいと思ってたけど、結局あるのは良し悪しというより好き嫌いかなーという結論にいたっています。。
子供もすごく好きな絵本を見つけられるよう、たくさんの選択肢を用意したいなと思います。



2014年12月19日金曜日

”The snow day” 酒井駒子

今日は保育園のクリスマス会後、お友達と遊んで、本屋→図書館へと向かった。
以前は本屋でも図書館でもせがまれるままエンドレスに読んでへとへとになったけど、最近は外で読むのは5冊までと決めてそれを守ってくれるようになり、楽になった。
4歳になった娘は、簡単な絵本は私に読んでくれたり、だいたい毎日食後は絵本を黙読している。
読み聞かせは1日2冊寝る前に、が基本。
自然と本好きになってくれたのは、うれしい。

たまたま今日図書館で手にとった絵本がきれいだった。
酒井駒子さんの"The snow day."
何か教えようとかしていない絵本のほうが最近は心ひかれる。
ただそれだけ、なにかの一場面、たた時間がすぎていくのを切り取った、というような。
近所の図書館ではたまたま洋書を手に取ったけど、日本語版が先のよう。(そりゃそうか)
また手にとってみたい。



◆絵本「ゆきがやんだら」(作絵:酒井駒子)がニューヨークタイムズ紙「今年の絵本ベスト10」、ニューヨーク公立図書館「2009年の児童書100冊」に選定
http://gakken-ep.co.jp/news/200911/20091118.html







2014年11月5日水曜日

【おすすめ本】松居直のすすめる50の絵本 大人のための絵本入門

松居直のすすめる50の絵本―大人のための絵本入門
松居直のすすめる50の絵本―大人のための絵本入門

絵本ガイドにもいろいろありますが、この本は著者の絵本編集者としての多くの経験&知識が伝わってきて読み応えのある1冊でした。
紹介されている本はわりとオーソドックスですが、既知の絵本についても新たな読み方やその絵本のよさを改めて理解することができます。

そしてこの50冊の紹介をとおして、絵本を選ぶコツもおぼろげにわかってくるようです。
たとえば

絵本の絵が物語る力は、一概にはいえませんが線と形と構図、さらに場面の連続性と変化が大切です。

と語られているように、絵本の絵のかわいらしさや色鮮やかさについ目をひかれてしまいがちですが、大事なのはいかに絵が物語を語っているか、ということらしいです。

また絵本を大人が選ぶときは、まず絵だけを読み、それから言葉を音読して、絵と言葉の組み合わさり方を確認するとよいそうです。

それから

絵本は心に働きかけ、心を動かす力をもっています。頭に入るのではなく、心に絵本体験として残るのです。

とおっしゃるように、絵本は知識を与えるものではなく感情を動かすものだということがあらためてわかりました。

知識は子供が感情を動かされることによって興味を持てば、いくらでもあとから吸収できるということが書かれており、なるほどど思いました。
絵本に限らず大人の読書でも同じことがいえると思いました。

2014年10月29日水曜日

【おすすめ本】本の声を聴け

本の声を聴け―ブックディレクター幅允孝の仕事
本の声を聴け―ブックディレクター幅允孝の仕事

以前にも、ブックディレクターという仕事は図書館の仕事に似ているなと思ったことがあった。
本に関わる仕事だからという以上に、本の届け方に気を配る仕事だということについて。

この本で幅さんは、本屋は本を手に取ってもらうところまでしかできなくて、どう読むかは読者次第だから、読者に届くための選び方・差し出し方を丁寧に考える ということをいっている。
図書館も一緒で、同じ本でも人により違う文脈で手にとられるだろうけど、いずれにせよ本が届く道筋の手助けができるかどうか・・。

また個人的に本に対する考え方も共感するところが多かった。
たとえば、たくさん読むことや名著を読むことが大事ではなく「本が読んだ人の日常がいかに親密で、日々の生活にどう作用するかの方がずっと大事」とか、
「読んだ本が日常に機能して、面白おかしく毎日を過ごすことが最も大切」という点。

読書自体がたのしみであればそれもよし、知識や情報を得ることで日常が楽しくなればそれもよし、いずれにせよ楽しさとつながるものであればいいなと自分もよく思っている。

ブックディレクターの仕事を支えるのはこの方の量・質ともにすごい読書歴だろうけど、それ以上に本のことをよく覚えているのは「自分という幹から伸びた使用のような感覚で本を扱っている」から、とのこと。
読書の際にちゃんと自分のフィルターを通すことこそが読書の楽しさを増すのだろうと思った。

本を楽しむヒントがたくさんかくされていた1冊でした。

2014年10月22日水曜日

【よみきかせ日記】おでかけのまえに

おでかけのまえに (福音館の幼児絵本)
おでかけのまえに (福音館の幼児絵本)

たしか2歳ごろ、気に入ってよく読んでいた絵本。
もうすぐ4歳の今も十分楽しめるよう。

親子3人でピクニックにいくのを前日から心待ちにして、ちょっとお騒がせの行動もとってしまう、あやこの様子が描かれた絵本です。

同じくらいの子どもを持つ親なら、おでかけを楽しみにする主人公のあきこの行動がいかにリアルかよーくわかる。
これで怒らないお母さん・お父さんにあこがれる・・。

あやこがお人形やリュックをどれだけ好きかとか、ピクニックをどれだけ楽しみにしているかが絵からひしひしと伝わってくる。
だから子どももこの絵本が好きなのかな。

ちなみに娘は、時間を持て余してお化粧をしてしまったあやこを見て、「○○ちゃん(娘)もだめって知らずにやっちゃったことあるよ」と白状。まだまだ嘘はつけないらしい。
しかもよくよく聞いてみるとお化粧ではなく、ピットのりをリップクリームと思って口にぬったことがあるとのこと 笑

よく白状してくれたなぁ。
こうやって絵本で会話がはずむ(?)こともよくあります。

2014年10月15日水曜日

【日記】子育ての原因と結果はわからない。



最近つくづく、娘の語彙力&主張の強さにあらためて感心(と、時々辟易)している。

今の娘はわからない言葉があれば尋ねるということがわかっているし、もともとの語彙がある程度あれば説明がしやすいため、語彙はものすごいスピードで増えていっている。

先日は私が夜の読み聞かせのときに眠くて、半分眠りに落ちながら読んでいたら娘が
「絵本名人!」
と声をかけてきたため、はっと目が覚めた。
「絵本名人」というフレーズを教えたことはないが、「名人」という言葉とそれを使うシチュエーションはこの絵本で覚えたと思う。


言葉の意味&うまい使い方をわかってこのタイミングで発したのには、感心してしまった(親バカ)。

また先日「なんで○○ちゃん(娘)そんなにしゃべるの?」と聞いたら
「だってママが教えてくれるんだもん♪」との回答。
確かに、娘の喋ることの大半は私や夫が教えたんだよな・・。
娘は私の倍くらい喋るけれど。

そんな風に、主張の強い娘になったのはなんでかなぁと考えると、もちろん無数の要因があるだろうけど、私が逐一丁寧に話を聞くようにしていたことと、テレビをあまり見なかったせいもあるのかな?と思う。

私はテレビ絶対反対!という考えではないけれど、2歳まではテレビをあまり見せないことにプロ(医者)も提言を出している(※)などのことを知って、一応ほとんどテレビは見せずに(平均すると1日15-30分くらい?しかも大人が見る番組を流していることがほとんど)やってきた。

娘は今は好きなキャラクターのアニメをたまに見たりするけど、今のところは絵本の方が好きだし、テレビをどうしても見たいという感じではない。

娘の主張の強さを見ると、テレビを見せない子育てはなかなか大変なのかもしれない・・と思うけど、自分にはないものが子供に身についたのはうれしい。私が育てやすい子ではなく、一人で生きていける子になるべくこのままたくましく育ってほしい。(と先日保育園ママに言ったら、「○○ちゃん(娘)十分たくましいよ!」とお墨付きをもらいました。)


※「子どもとメディア」の問題に対する提言」日本小児科医会



2014年10月5日日曜日

【おすすめ本】絵本を抱えて部屋のすみへ


絵本を抱えて部屋のすみへ (MOE BOOKS)
絵本を抱えて部屋のすみへ (MOE BOOKS)


この本は、江國さんが好きな絵本についてとても個人的に語っている1冊でありそれが私には気に入った。

絵本ガイド本は多々あるが、あらすじとか絵の雰囲気、うんちく的なものなど、どれも実際に絵本を読めばある程度わかるものであるし、それなら実物を本屋で見たい。

絵本ガイド本の楽しみは、それを読んだ人がどう感じたか、どう読んだか、それはなぜか、というところにあると思う。

江國さん自身もこのように語っている。

”読書というのはもともとおそろしく個人的な行為であり、だからこそ隠微な楽しみなのだと思う。”

そうそう、と思った。
読書が楽しいものであるのは個人的であるからだ。
でもだからこそ、親が子どもに絵本を選ぶときには、個人的好みにくわえて多様な視点が必要なのかもと思った。
好みを育むには、多様なものを提供することも大事。

またこの本ではこのようにも語られている。

”絵本とは基本的にそういうもの―ひきずらないもの、すぱっと鮮やかに切り取るもの―だと思っている。”

これには同感で、楽しめる絵本というのは突如始まってストーリーが一直線に進む。
たとえば「三びきのやぎのがらがらどん」や、「おおきなかぶ」。余分なものがない。
それを考えると、書きすぎの絵本も多いかなぁと思う。
(これも私の好みの問題だけど。)

2014年9月26日金曜日

【よみきかせ日記】どろぼうがっこう


最近入手したこの絵本をえらく気に入っている娘。

「はーい」「へーい」「ほーい」「わっかりやしたー」という、絵本中何度も登場するフレーズがお気に入りで普段からなんども口走っている。(自分もだけど。)

この絵本は導入部から不思議。片目ずつ、金と銀の目を持つみみずくが語り手として登場する。こうやって異世界に連れて行ってくれるタイプの絵本も、娘は3歳半くらいから楽しめるようになったようだ。

話の内容は基本、お笑い。落語っぽいところがある。
どろぼうのがっこうだし、教育的なところはなく、ただ単に、面白い。

(著者のかこさんは、「セツルメント」という、今でいうボランティアみたいな活動で長い間子どもを相手にし、子どもが面白いと喜ぶものを徹底的に追及して絵本や紙芝居づくりを続けてこられた方で、本当にすごいと思う。最近読んだ本「未来のだるまちゃんへ」は感動しすぎて、図書館で借りてよんだあとに即購入してしまった。)


娘はいつものように質問攻めにすることなく、静かにだまって聞いている。
思い返してみると、娘の質問攻めが始まるのは何度も絵本を読んで、話の大部を理解できてからのようだ。

昨日の2冊のうちもう1冊は「からすのぱんやさん」、かこさとしさんでそろえた模様。
読む絵本も読む順番も娘の指定通りにやっているのだが、娘はいつも、より楽しみな方をあとにもってきているようだ。
「好きなやつ早くおわっちゃったらいやだもん」とのこと。
自分は好きな方を早くのタイプなので、性格が出るなぁと面白く思う。

2014年9月14日日曜日

【よみきかせ日記】くだものだもの



気軽に読める絵本。
同じシリーズで、「おやおや、おやさい」「おかしなおかし」もあります。




くだものが海水浴にいくストーリーが、リズミカルな言葉遊び(だじゃれ)でつづられます。
よく見ると見返しに、絵本のことばすべてがおさまっているのも面白い。
メインで描かれているくだものの後ろにさりげなく描かれているくだものが、ストーリーの連続性をひきたてています。

くだものは子どもが好きなものの定番。娘もそれだけでまずくいつきがよかったです。
見返しに文字があるのをみて、思わずふたりで読み上げました。
そのあともう一度、絵を読みながらゆっくり読むと、またいろいろと発見がありました。
登場するくだものは表情が豊かで、娘はその理由を想像しながら楽しんでいました。

ラストでは、なぜか「海水浴にはいかない」といっていたすいかが登場。
なんで~?と言いながら盛り上がりました。

読み聞かせをはじめた当初はけっこうまじめだったり説教くさい絵本が(今思うと)好きだったのですが、毎日読むようになったらそんな絵本ばっかりだと疲れます!
字が少ない絵本、万歳!と思います。
こういう、リズミカルな言葉は読んでいるだけでなんとなく楽しいし、でもよくよく見ると発見もあるというふうにできていて、なかなかいい絵本だと思います。




2014年9月12日金曜日

【よみきかせ日記】モチモチの木





この絵本は個人的に大好き。
モチモチの木、という大きな木に見守られて二人で暮らす、豆太という5歳の男の子とじさまの話。
普段は臆病ものの豆太がじさまのピンチにおこした勇気ある行動が描かれる。
いつもは豆太を怖がらせるモチモチの木が、勇気を出して夜中に医者さまを呼びに行ったその夜には豆太を応援するように色とりどりに輝いていた。

シーンごとの豆太の感情の違いが、鮮やかな色で彩られた切り絵で見事にあらわされていて、力強く落ち着いた語り口調とうまく調和しています。

3歳の娘は、豆太が必死で走るさまにびっくりして真似していました。
なんで、なんでといつもの通り質問攻めでしたが、この絵本を読むのはもう5-6回目であることを思うと、やはり絵本は何度も読むことで少しずつ自分のものにしていけるんだなと思いました。

しかし、じさまが腹痛をおこした原因も、娘に予想させると「たばこ吸ったからじゃない」とのこと。
確かにじさま、前のシーンでたばこを吸っていた・・。
また、豆太がなぜ裸足でかけだしたかについては、「玄関の電気がつかなくて暗くて見えなかったんじゃない」とのこと。なかなか深く考えているようで、妙に感心しました。

2014年8月29日金曜日

評価・IRシンポジウム「学習成果を把握するための評価・IR活動」に参加しました。

昨日は学習成果の評価についてのシンポジウムに参加しました。
評価・IRシンポジウム「学習成果を把握するための評価・IR活動」

講演2本、事例報告2本とパネルディスカッションというもりだくさんな内容でした。
学習成果の評価の成果が大学にもとめられるようになった背景としては、説明責任義務としての外部からの要請という他、大学図書館でもなにかと話題になる2008年の答申「学士課程教育の構築に向けて(答申)」が契機となったようです。

手法としてはアンケート・ルーブリック・ポートフォリオ等があるが、問題はそれらの実施だけでおわるケースが多いということで、実施後に目標とのかい離を把握の上、改善につなげるところまでが重要との話でした。

実施にあたっては、たとえば少し挙げただけでも下記のような問題があるそうです。

  • アンケート等は回収率を一定以上にすることは難しく、完全な分析はできない
  • 学部等により教員の積極性に温度差がある
  • アンケートの設問が適切でない(以後の改善につながるような設問でない)
  • アンケートの比較対象がないため分析しようがない
  • 現在のカリキュラムが学部中心で作られているため、大学の教育方針との整合性が必ずしもとれていない
  • ポートフォリオは効果的である一方教員の作業量が増える
そのうち、今回ご紹介のあったIRコンソーシアムの学生調査は加盟大学間で比較ができる新しい試みであることもわかりました。

また、パネルディスカッションでは「質の保証」の「質」についての議論もなされ、私自身もあらためて「(ここでいっている)質ってなんだ・・?」と思わされた次第です。
今まで勝手に、質は「ある一定の質」のことだと思っていましたがそうではなかったのかもしれません。また調べてみる必要がありそうです。
英国では、"Standard"と"Quality"はわけて考えられているとのことでした。

素人なりに、学習評価に関する現況と問題点がいろいろとわかって興味深い内容でした。

2014年5月26日月曜日

【読書の記録】カルチャーショック ハーバードvs東大─アメリカ奨学生のみた大学教育─

カルチャーショック ハーバードvs東大─アメリカ奨学生のみた大学教育─
カルチャーショック ハーバードvs東大─アメリカ奨学生のみた大学教育─

職場の図書館をぶらぶらして見つけた本なのですが、タイトルにある両大学でのそれぞれの経験が対照的に書かれていてなかなか興味深かったです。

読む前から予想はされるものの、ハーバードでの個々の力を多方面にのばす教育と、東大(をはじめとする日本の大学)での学生の可能性をさまざまなルールや枠組みでおさえつけてしまう教育という図式が全体的に描かれていました。

ハーバード大では、授業時間内にディスカッション等で学生の参加が多いことはもちろんボランティア等の課外活動をかなり重視している(しかも入学選抜時点から)というのが印象的でした。学生に海外旅行をして旅行ガイドを作成してもらう経験を提供し、旅行ガイドを販売するというプロジェクトもとてもよいと思いました。

日本では自由に意見をかわせる環境がないまま教員が学生に一方的に知識を教える授業をしているとの指摘は珍しくありませんが、そのことがすなわち、知識はもっていてもなにも生産しない学生を育ててしまうという指摘は納得でした。

自分自身がまさにそうでしたが、いくら知識を身に着けても「知識の使い方・生かし方」が身についていなくては社会に出てから知識はなかなか役にも立ちません・・。

知識を使って何か生み出すというやり方は、大学時代の、ボランティアやインターン、サークル活動での経験により徐々に身につくことだと思います。また学習でも、ただ知識を断片的につめこむのでなく、第三者に発表する、論文やレポートとしてまとめる、仲間とともに何か目標をたてて取り組む等により「何か生み出す」という力がのびると思います。

大学職員としては、学生さんにいかに多様な経験をしてもらえる環境作りをするか今後の課題だなと感じました。

2014年3月7日金曜日

【読書の記録】なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?
なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?

日本の大学生が勉強しない(といわれる)理由を、大学生・大学(教員)・企業(採用側)という3者の相関関係を整理することで解説しています。
著者の分析は以下のとおりです。

現況では大学生が勉強をすることで3者とも得をしない構造になっている。
学生は勉強をしなくても卒業できるし就職には影響しない。教員は熱心に指導してもむしろ学生に嫌がられる。企業は、大学時代の成績が参考にならないので評価の指標としない。(=「負のスパイラル」)

このスパイラルに問題を感じる人がいないわけではなくても、3者はその状況をそれほど嫌がっていないため、この構造をかえるには時間がかかる。
それでもそれを変えていくには、3者の行動を一度にかえる必要がある。すなわち、大学生は熱心に勉強をする。教員はそれを促すような授業を行い、きちんと評価をする。企業はその成績を就職時の判断材料とする。

このことで大学生は自分の可能性を広げることができるし、大学は能力の高い学生を排出することができるし、企業はより正確に能力を判断し、採用にかかるコストも下げることができる。

2014年2月22日土曜日

読み聞かせの反応(3歳3ヶ月)

娘の読み聞かせの反応などについて記録しておきます。

★字の存在を意識し始めた

タイトルなどを読むとき、一文字ずつ音と字を対応させて確認しながら読むようせがむことが増えました。
文字を教えようとしたことはないのですが、自然と気になるようになってきたのでしょうか。
母親としてうれしい反面、なんだかつまらないなぁという気持ちも・・。
絵本の絵を読む時期を楽しんでほしいなぁと思います。

★わからない言葉をたずねるように

わからない表現や言葉があると「○○って何?」と質問するようになりました。
「わからない」という自覚ができるほど他の言葉はわかっているのだなと思うと
うっすら感動しました。

★読んでくれる

私や夫に見せるようにして絵本を持って、読んでくれるときがあります。
ほとんど暗記して読んでくれるときと、創作でお話をつけて読んでくれるときがあります。

★本屋が大好きに

どこか外出すると必ず本屋に行くのですが、自ら「本屋さんにいく~」というようになりました。
小1時間くらい読むことが多いです。
大人の私は新しい絵本を読もうとするのですが、娘の希望ですでに知っている本を読むこともけっこうあります。

★赤ちゃん絵本もまだまだ大好き

かがくいひろしさんの「だるまさん」シリーズ、三浦太郎さんの「なーらんだ」のような赤ちゃん絵本もまだまだ好きです。
赤ちゃんのうちからよみはじめると、長く楽しめるだろうなと思います。

★覚えた言葉はすぐ使う

先日、お風呂に入っているときに娘が「あおじろい光だね~」といったので驚いたのですが
よく考えるとそのころよく読んでいた「ぐりとぐらのかいすいよく」に登場した言葉でした。
また、昨日、字を読んでとせがむ娘に「これは漢字だよ」といって話していると
「かんじドリル?」といったのでこれまた驚いたところ、「ことばがくちからでちゃったら」という絵本に登場したと
自分で教えてくれました。

ちなみにこの絵本「ことばがくちからでちゃったら」はタリーズコーヒーで購入したのですが、
タリーズピクチャーアワードという賞の受賞作品だそうです。
新しい発想で、面白くておすすめの絵本です。