あなのはなし
本屋さんで偶然みつけました。
絵がちょこっと漫画チック?と思ったけど、チェコの昔話ってところと、訳者の方がまさきるりこさんだったので、買ってみる。
読み始め、お話がきゅうにはじまってひきこまれる。
なんといってもこのお話の主人公は「あな」。
靴下にあいたあながどんどん大きくなって独立してしまうなんて意味深い・・と思いながら読み進めてしまう。
お話は、あなが同行の仲間を見つける展開の繰り返しを経て、最後にはおおかみと「あな」が対峙する。
このおおかみ、最初からところどころであなたちを狙っている。
実際にあながあいているところはおまけみたいなもので、お話の面白さにひきつけられる1冊でした。
2015年3月16日月曜日
2015年3月8日日曜日
絵本を4年よんだら
最近になって絵本を本当に楽しめるようになった気がする。
今までも、きれいな絵や好きな絵にうっとりしたり、言葉のリズムやきれいさに浸ったり、ストーリーを楽しんだり感動したり、、楽しんではいた。
でも最近、絵本を読むということは、絵本に描かれていない部分をいかに思い浮かべるかなんだな・・ということがかなり実感されるようになった。
そのたぐいのことがいろんな本に書いてあったと思うのだけど、自分自身がそういう読み方をできていなかったんだと思う。
そのときは、「絵」「言葉」「物語(の筋)」は別々に存在していた。
先日ひさしぶりに、『しろくままちゃんのほっとけーき』をよんだら、以前と感じるものがぜんぜんちがった・・。
しろくまちゃん何回もエプロンかえたんだなとか、表紙に描かれてるたくさんのほっとけーきのうち半分ほどはどこにいったんだろうとか、しろくまちゃんがひとりでボールをかき混ぜてる間おかあさんはどこいったんだろう?フライパンあっためてるのかな?とか。
子どもが好きな絵本は何度も何度も読む、という感覚も最近わかってきた。自分も、何度も読みたい、何度もその世界にいきたいと思う絵本に最近よく出会うようになった。
こうなってみると、絵本を読むというのがいかに奥が深いかわかるし、子どもは絵本を楽しむ素質を持っていて、でもそれを伸ばすかどうかは周りの大人しだいということがわかる。読み手の頭の中にイメージがあるかどうかで、子どもに伝わるものが全然違うと松居直さんが本に書かれていた。(『絵本とは何か』)
子どものとき、絵本でイメージの世界をひろげる経験がなかったら、字だけの本でイメージをひろげる段階にすすむことは難しいだろうなぁ。
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